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神様のメモ帳

神様のメモ帳 神様のメモ帳
杉井 光 (2007/01/06)
メディアワークス
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「ただの探偵じゃない。ニート探偵だ。世界を検索し死者の言葉を見つけ出す」
 路地裏に吹き溜まるニートたちを滑る≪ニート探偵≫アリスはそういった。
 高校一年の冬に僕と同級生の彩夏を巻き込んだ怪事件、都市をむしばむ凶悪ドラッグ≪エンジェル・フィックス≫―――全ての謎は、部屋に引きこもる少女探偵アリスの手によって解体されていく。
「真実は君の平穏を破壊する可能性がある。それでも知りたいか?」
 僕の答えに、普段は不真面目なニートたちが事件解決へと動き出す!
 情けなくておかしくて、ほんの少し切ない青春を描くニートティーン・ストーリー。



 私が文庫本を読むときと言うのは、たいていバスに揺られる登下校時なのですが、このようなミステリー要素のある作品は、集中して読まないと伏線とかを楽しめなかったりするんですよね。
もう一回読み直したい作品だったりします。


「神様のメモ帳」は、まずアリスがかわいいです。
最近ラノベ選びの基準がそういうところに行ってるような気がしてならないのですが・・・、まぁかわいいです。否定できません。

この作品は、ニートになっている人たちの性格や関係性などを色濃く描いている感じで、現場の情景を表すような言葉とかが少ない気がしてるのですが、なかなかどうしてかすんなりと入り込めたのは、世界観が現代社会に近いからなのでしょうか。
物書きになろうとは思いませんけど、勉強になりました。。。

ちょいネタバレですが、屋上の貯水タンク(?)に上ったアリスが降りれなくてずっと助けを待っていた事に対して怒れないけど怒っている様子がとてもかわいかったですw

これはちょっと続編も読んでみたいなぁ。
「電撃文庫」は肌に合う作品が多いなぁと感じる今日この頃です。
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世界平和は一家団欒の後に

世界平和は一家団欒のあとに 世界平和は一家団欒のあとに
橋本 和也 (2007/02)
メディアワークス

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星弓家の兄弟姉妹は、みんな特殊なチカラを持っている。
彩美。自称運び屋。魔法を自在に操る。
七海。無敵。宇宙スケールで戦うバカ。
軋人。生命の流れを思いのままにする。
軋奈。生命を作り出す力を持っていた。
美智乃。大食漢。回復魔法の使い手。
刻人。正義漢。優しいけれど怪力。
彼らは世界の危機をめぐる事件に巻き込まれなければならない星のもとに生まれていた。あるとき危機に同時に直面するが―――。
世界平和を守る一家が織りなす、おかしくて暖かい物語。
第13回電撃小説大賞<金賞>受賞作



まず何に惹かれて買ったかというと、「世界平和は一家団欒の後に」というタイトルです。
私的にはかなりぐぐっと来ました。
だって、なんだかとても暖かそうじゃないですか?

最近どうもこの手の温かい雰囲気の作品に惹かれるようで、手が出ました。
結果、読んでみてもやっぱり結構好きな感じなんですよね。
こんな家族良いじゃないかw
ちょっとネタバレですが、一番強い七姉が泣きながら謝るシーンとかその後の展開を読むと「あぁそういうことだったのか」などと思えるような気もします。



うん。なんか私ってどの本の感想書いても「よかった」としか書いてなかった気がするけど、でもこれも良かったよ。
う~ん・・・でも「狼と香辛料」を読んでから、それに勝ると思う作品は読んでないような気がします。。。
早く続編でないかなぁ。。。
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学園カゲキ!

学園カゲキ! 学園カゲキ!
山川 進 (2007/05/24)
小学館

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「いいか、野郎ども!目立て!ここでは目立ったやつの勝ちだ!」――日本一のタレント養成高校・カゲキ学園入学式。壇上の生徒会長のお言葉に、早くも入学を激しく後悔するのは、成り上がり精神ゼロの新入生・会澤拓海。お昼の学殖風景は毎日全国生中継だし、体育館裏、女子の喧嘩を止めに入ったらドラマの撮影だし、その監督は担任の女教師・有坂古都乃先生24歳で着やせタイプ!だし、ヒロイン役のクラスメイト・橘九月とは、なぜか近所のスーパーでしょっちゅうはち合わせしちゃうし……第一回小学館ライトノベル大賞・ガガガ賞受賞作!!



なかなか楽しめました。
全体を通してお芝居のようで、スピーディに進む展開。『BSカゲキ』という謎の企画が主人公の知らぬところで動いていたことのネタバレあたりは「そういうことかぁ」などとも思ったわけです。
ただ、この作品。明らかに今後1冊2冊と出していきますよねぇ。。。伏線が残ってます。
特にわかりやすい伏線は山田香織。彼女がどのように関わっていくのかというのに興味があります。
一番には押せないけどなんだか安心して読める感じがするので気に入りました。
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人類は衰退しました

やっと読めました。
久々のラノベ読歩ネタです。

人類は衰退しました 人類は衰退しました
田中 ロミオ (2007/05/24)
小学館

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わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。すでに地球は“妖精さん”のものだったりします。平均身長10センチで3頭身、高い知能を持ち、お菓子が大好きな妖精さんたち。わたしは、そんな妖精さんと人との間を取り持つ重要な食、国際公務員の“調停官”となり、故郷のクスノキの里に帰ってきました。
祖父の年齢でも現役でできる仕事なのだから、さぞや楽なのだろうとこの職を選んだわたしは、さっそく妖精さんたちに挨拶に出向いたのですが・・・。



なかなか面白かったです。
自ら「人類」という位置づけを放棄して妖精を新人類とする・・・というかんじの設定なのですが、全体を通してほのぼのしていて、安心して読めるというか、読んでいてあったかい感じになります。
ストーリーとしてはほのぼのとしていながらも、小さな冒険があってかわいいです。

妖精さんは旧人類である、われわれの進化の歴史を進化ごっことして再現するので、このままただ人類になっていくだけか?歴史は繰り返すのか?などと思ってたら、結構最後のほうで「そうくるのか」というような展開がありました。
それはそれで面白かったのですが・・・。
ページのどこかに「つづく」という文字が無いか探してしまうような終わりかた。
第一巻としては結構中途半端で、このまま続くのならいいのですが、出なかったら詐欺ですね(苦笑)

2巻に期待です。
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神様ゲーム カミハダレニイノルベキ

神様ゲーム カミハダレニイノルベキ 神様ゲーム カミハダレニイノルベキ
宮崎 柊羽 (2005/06/30)
角川書店

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「ライトノベルアワード2007」でノミネートされている作品の一つ。『神様ゲーム』です。

「さぁゲームを始めよう!」ある日突然、創造主に挑まれた、秋庭多加良たち叶野学園生徒会の面々。しかし「また神様か~」となんだかその反応は脱力系。なぜなら彼らは、キュートなくせに腹黒い土地神“かのう様”の持ち込むやっかい事に、毎日困らされていたから。なのに創造主を見つけないと、地球崩壊だって!? 今日から未来を賭けて神様捜しの1ヶ月(ゲーム)が始まる!!


いきなり神様が現れて、いきなりゲームが始まって、いきなり地球の危機を迎える。そんな唐突な始まり方は良かったです。もし神様が突然現れるなら、こんな現れ方でしょう。この部分で一気に物語の中に引き込まれる感覚がありました。

しかし物語がすすすむにつれて、なんか盛り上がりに欠けるまま、終わってしまいました。なんと言いますか、ストーリーや情景を想像するには説明不足で、話の筋は伝わるんだけど、キャラクターの感情が見えてこず、ギャグもシリアスも中途半端で、さらさらっと流してしまいます。
もちろん、説明はついてればついてるほど良いというわけでもありません。長すぎる説明はテンポを悪くしてダレてくるのですが、この作品では逆にテンポが速すぎて何も残らないといった感じです。
それと、神様を突き止めるまでに空振りが多すぎな気もする。もう少し、一つあたりの物語をじっくり見せて欲しかったです。
『灯台もと暗し』的オチも、最初から見え見えでしたし。(私は黒羽が神様?などと深読みしすぎてしまったわけですが)



この作品は元ネタ・キャラクター共に気に入ってるので、ストーリーの練り込みを何とかしてもらえれば・・・と、すっごく惜しい気分です。。。。
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